2017年06月02日

自家用水道施設

1.自家用水道施設

水道管の故障
開業40年ともなれば、水道管の修理(入れ替え)作業はかなり問題となります。
一般の家庭ならば、水道事業会社に言って「水が出ませんが」で済むのですが、ゴルフ場の多くは自家用水道なので、自ら修繕しなければならないのです。
ゴルフコースは何キロメートルも水道管が埋設されており、エリア内はまさに山あり谷ありの地形ですので、点検もままならず、故障が起きる度に原因究明が必要になります。公共水道でも同じような故障と点検作業がおこなわれるようですが、パイプ内の状況把握には、押し込みカメラ取り付管検査というものがあります。いわゆる胃カメラの水道管版という事になります。また、大型機械でありますと、カメラ付ロボットが水道管の中に入って中の状況を見るというのもあります。そういえば、先日破損した福島の原子炉にロボットが入り、炉の内部を調べるとうテレビ番組があり、すっかり見入ってしまいました。
このようなロボット開発が進んでいるとは、自分は知らなかったのですが、人間の知恵はロボットとともに進化しているようです。
さて話を戻しますと、水道管の破損個所の特定は、水圧をかけて散水栓を開けどこまで水が出るか否か、または管を切断してどこまで水が流れているかを確認するのが第一歩であると思います。
たまたまエリア内の何処かで水が噴き出すことがあれば、まさしく水道管の破損個所が判明しますが、富士山の麓はスコーリアと呼ばれる溶岩地帯である為、水は地面に吸い込まれてしまい、水道管が破損したとしても地上に出る漏水は少ないのです。
水道管は比較的まっすぐな本管があり、エルボーとかチーズと略称でよばれている継手、さらに流量計とか止水栓とか空気弁と呼ばれる装置もあり、概ねこれら設備前後が故障個所として怪しいという事になります。

問題点と解決策
問題点の一番手は、配管図面と現場配管が異なる事です。
何故に?と思われますが、どのゴルフ場にもあるような話なのです。
例えば修繕履歴という点ですが、「確かにあの時こんな事があったのだが、はてどうだったかな」という時、図面に履歴がないという事実が判明します。
つまりは修繕に一生懸命で、治ればほっとしてしまい、何も残していないという問題なのです。
これは、公共的な事業(インフラ)を自らが作り管理している場合に起こりやすいミスですが、自分の敷地内の電気や電話や通信、水道や排水や道路など全てが該当します。40年間を振り返るならば、台風や震災があり、大雨もあり被害修復があったはずですし、コースや道路のレイアウト変更もあったと思われます。
その間、担当者も責任者も変わってしまう事もありますし、同じ管理者であっても記憶がないこともあります。
このような事がいくつか重なって、図面にはない謎のパイプラインは何処に存在するのか・・となります。
当初設計ではバンカーの下やティグランドの下に管を敷設するはずはないのですが、その後の改造等で配管の上にバンカーができ、ティグランドができてしまったと思われます。
従って、いくつかの履歴情報をもとに実際の配管ルートを頭に描きながら、故障個所を探っていきます。

主な故障の原因

@ 管の外れ
A 開閉栓の破損
B 継手の破損
C 流量計の破損
D エアー混入によるウォーターハンマー現象
E 凍結による配管のパンク
F 異物混入

※当ゴルフコースの直近の水道管の故障は、難解でした。
3ホールほど水が全く出ない期間は2ヵ月を超し、どこを掘っても原因が分からず、専門の会社に依頼して「押しカメラ取り付け管検査」をやりました。
結局パッティンググリーン付近の流量計にごみが詰まっていました。
見つかった時は、ホットしました。

パイプの進化
  水道管と言えば一昔前は、鋼管か鉛管を思い出しますが、今は見ることが少なくなりました。
  そしてその後塩ビ管(VP・VU・HIVP)時代が長く続きましたので、多くの水道管は塩ビ管に入れ替わってしまいました。
  ゴルフ場も、今地下に埋設されているほぼ大半が塩ビ管であると思われます。
  ところが現在はポリ管が主流となっており、この管はいたって柔軟であり軽く、多少の曲を気にしないと言われます。
  一番の問題となる継手ですが、ポリ管の場合はワンタッチで差し込むだけというもので、接着剤が不要であり、施工が簡単のようであります。ただ、塩ビ管の継手に比べ価格が高いのがネックとなります。
  施工のポイントは地面の下でも浅い所に埋設したいものです。
なぜなら工事は簡単でお金がかからず、修理もすぐできます。
  言い換えれば、古いパイプを維持する費用よりも新たなパイプに置き換える投資は経営上のメリットが多いといえます。(昔と比べると、冬期の冷え込みは少なく、凍結の問題は無くなりました。したがって、水道管の水抜きは不要になりました。)
posted by ミナミフジCC at 07:50| コース管理入門編

2017年06月01日

鳥獣対策

2.鳥獣対策

始めに
近年、ゴルフ場において全国的に鳥獣(イノシシ、鹿、猿、カラス等)による被害が拡大しているとの業界専門誌が記事を掲載しています。
特にイノシシについては生息区域が急速に拡大してきており、深刻な被害が報告されているようであります。

イノシシ被害
当クラブにおいても例外ではなく、近年イノシシがコース西側方面に夜間出没し、コース内のあちらこちらの地面を削って破壊しているのです。
何故?という疑問があるかもしれませんが、彼らのエサはミミズであろうと予測します。
このミミズはゴルフ場にとってはなくてはならない存在の生き物であり、地面の下に沢山いて、土を食べています。そして彼らはその中に含まれる植物の老廃物や昆虫の死骸などを消化吸収しますが、その糞は芝にとって貴重な堆肥になります。
一方このミミズたちは、鳥やイノシシの重要な餌であり、山の動物たちの食物連鎖の出発点になっております。
したがってミミズたちは天然芝にとっては共生の存在であり、大切な生き物です。
(ミミズを嫌がるプレーヤーは沢山いますが・・・・。)
さて話は戻りますが、イノシシ被害を食い止めるためゴルフコースは様々な奇策を使います。夜間にラジオをかけるとか、ライトを照らすとか、嫌がる音を出すとかが先ずあげられます。
現在ゴルフ場で実施しているイノシシ対策は、金網(フェンス)設置が多く、場合によってはゴルフコースの外周全てをフェンスで囲んでいるところもあります。
フェンス同様に電気柵も普及しており、その電源をソーラー発電で賄う事も多くなっています。(電気柵とは電線に電気を流し、これに触れた動物がびっくりして二度と近づかないという仕組みですが、電圧が高いが電流は至って低いため、人間が間違って触れても静電気のようなショックはありますが、それ以上の危険はないようです。)
電気柵の場合は、フェンスよりもコストが安く、コース外周を囲うのも工事は簡単です。しかし草や枝が電線と接触し通電できなくなる等の問題が生じるため、常時見回りと刈払いが必要となります。
イノシシと同じく、ゴルフ場に良く見かけるのは鹿であります。
鹿は洋芝が大好きで、洋芝に転換したティグランドに寝転がって草を食しますので、ティグランドでは鹿の親子を発見することがあります。
また鹿はイノシシよりジャンプ力があるため、少しフェンスの高さを上げて、鹿がゴルフコースに立ち入らないようにします。

カラス被害
プレーヤーから苦情が多いのはカラス被害です。特に乗用カートにプレーヤーが持ち込むお菓子やキャンディーが狙われ、プレー中に持ち去られることが多くなっています。中には、バッグのチャックを開けたとか、袋の結びを解いてしまうカラスがいますし、お財布すら狙われるようです。
現在は厚いビニールシートで篭に蓋をしていますが、このシートを捲って中を取り出すほど知恵がつきました。
この被害をプレーヤーにお伝えし、クーラーボックスを貸出ししていますが、周知徹底できず、なかなか解決できません。
カラスを退治できれば一番良いのですが、縄張り意識が強く、一度コースに居座るとなかなか立ち去る事はありません。
何処のゴルフコースでもカラスの被害が問題になっており、カラス退治対策とプレーヤーへの注意喚起が重要です。
最近では○○ゴルフ場がカートの篭の蓋を重くして完全密閉し、カラスが開けられないようにしているとの話も聞こえてきます。(プレーヤーも不便かもしれませんが)
現在はその方法しか解決方法はないのかもしれません。
カラス退治と言っても、多くはパチンコ玉や空気銃で脅す程度になりますが、実際はカラスに逆襲されるのがおちです。
また、空砲を打つような音(圧縮ガス)を出す場合も、直ぐにカラスは慣れてしまいます。
カラスはネグラがあって、其々の餌場に出勤して餌をあさり、またネグラに戻っていくようですが、其々出勤先の場所も異なりますし、行動も異なると思います。
人間の生活とともに増加したカラスたちをどう制御するのかは、まったく未知の世界です。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年05月31日

雪との闘い

3.雪との闘い

雪が降る
当ゴルフコースにとって、冬期間は雪が怖いものです。気温が低ければ必ず雪が降るとは限らず、毎年決った時期に降るものでもありません。
富士山の南斜面で、標高が600mという条件下にあっては思ったほど寒いわけではなく、温かな陽気に恵まれる冬期もあるにはあります。
気象条件というのは難解なことが多く、寒いと感じる日は気温よりも風向きとその強さが影響するものです。
例えるならば、太陽の直下で照り返しのある日にプレーをすると暑いと感じますが、爽やかな風が吹くと、「あれー」涼しいなと体は反応します。
要するにドライな日とウェットな日は、暑い寒いなどの感じ方が異なるわけです。
さて雪が降る日は冬のウェットな時に限ります、雨か雪か微妙だと予報された時は、大体雨が雪に変わりドタドタと降り積もってきます。
(少なくとも10cm、多ければ20cm位でしょうか。)
その時間は1時間もあるでしょうか?あっという間の出来事で、一面真っ白になります。こんな日の、翌日は何もなかったかのように良く晴れた日になります。
年に一度か二度はこのような気まぐれな雪に管理者は巻き込まれます。

雪を消す
雪は溶かすもので、消すものではないというのが世の常識でありますが、管理者は消すもしくは隠すが正直な思いです。どんな方法でも良いから無くなって欲しいという気持ちで取り組みます。
しかし結果は、太陽が出るかでないかで決まります。
多くのゴルフコースは雪を動かして溶かしています。また、社員が全員で雪踏みなどをやったことが記憶にあると思います。
しかしあくまでこれは雪面に凸凹を造り、太陽があたる面積を増やしているにすぎませんので、太陽が出ている間に作業を終えなければいけません。
つまりは短時間に作業を終えなければいけないわけで、車両を使った方が早いと思われます。
さて、当ゴルフコースには、秘策と言える方法があります。
それは農業用の寒冷紗(黒く細やかな網)をコース中に張り巡らすことなのです。
何が起きるかと言えば、太陽が寒冷紗にあたり地温を上げ雪が溶けます。
過去には燻炭をあるいは墨汁をあるいは炭粉を白い雪にばら撒き、雪を黒く染めるのが主な作業でした。しかし、雪がそのあと降れば元の白い世界になり、数百万円の札束をばら撒いていることと同じであります。
この寒冷紗に対して一度の投資で、30年間?も再利用できるのは、他にないかもしれません。
国道や県道で使用する融雪剤(塩化カルシウム)で雪は溶けますが、植物は枯れますし、車両の鉄部は錆びます。
天然の芝生にはこの塩カルは大敵なので、使用禁止です。
これに代わって、砂や灰または鉄粉なども使用しているのですが、やっぱり札束を散いているのと変わりありません。

除雪と道路破損
雪が積もると道路除雪になります。
前段で触れましたが通常は融雪剤を散布しますが、積雪量が多い場合は除雪車による作業になります。
ゴルフコースの場合は、何キロも続くカート道路(一部管理道路)が問題になります。
コース内の道路は何れも林間に作られ、陽の当らない場所にありますので、除雪以外は方法がありません。
北海道のような積雪地帯の国道等は、凍結の対策がなされており一般道路と構造が異なりますが、通常ゴルフコース内の道路(カート道や管理道)は簡易なものが多いと思います。実際いくつかのゴルフコースのカート道路の工事に立ち会いましたが、下層路盤(砕石層)が薄く、さらに上層路盤(舗装)も薄いことが多かったです。
また北国はヒートパイプやロードヒーティング方式などの融雪設備が整っています。
ゴルフコースと言えば、もともと開業当初からカート道路を設計に盛り込み、且つ積雪対策を行ったゴルフコースは数少ないと思われます。
とういうわけで、困ったことに除雪は人手作業が多くなります、機械が除雪するとカート道路が破損するからです。
道路の除雪のタイミングは、積雪できるだけ早く、まだ雪が柔らかいうちに限ります。
雪が一度溶け、これが水分をふくんで冷えるとアイスリンクになります。
こうなりますと、雪は氷に変化し、スリップ事故が多発し問題は悪化します。
コースに雪はなくても、道路が凍結していればクローズとなります。
本当に厄介な問題になります。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年03月05日

播き芝と張芝

南富士カントリークラブ 雑感

播き芝
 国内の多くのゴルフ場は、洋芝(寒地型)は播き芝によって、日本芝(暖地型)は張芝によって、芝生を育てています。

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 場所によっては反対の、暖地型で播き芝を行う事もありますし、寒地型で張芝を行う事もあります。
しかし、ここでは説明しやすいように、前者の前提で話を進めてみたいと思います。
 播き芝とは、洋芝の種を播種することで芝地を作りますが、洋芝の種は多種多様で、どの種を使うかによって種の大きさや重さが異なるため、作業はかなり異なってきます。
例えばペレニアルライグラスを例にとると、これが種としてサイズが大きく1g当たり550粒で、u当たり50g施用するのが標準的な仕様であります。
(ペレニアルライグラスは一年中枯れない品種であり、ゴルフ場以外でもサッカー場や野球場などで幅広く使用されている。)
 これに対してペンクロスベントならば、これが種としてはサイズが小さく1g当たり13,000粒で、u当たり8gになります。
(ペンクロスベントグラスはゴルフ場のグリーンに主に使用されている。)
このように種の違いによって施用量は異なりますが、共通点としては、@覆土の量(種の直径の2倍から5倍程度)、A土に種が接していること、B播種後の散水が必要、等になります。また洋芝の発芽適温は15℃〜25℃と言われており、春蒔きと秋蒔きが基本であります。
 芽出し後は散水を定期的に行い、根付きを確認できたならば刈込み始めます。
刈込みの刺激で、葉は「分げつ」を始め、葉の数は増え始めます。
 刈込高は種類と時期や成長のスピードによって異なりますが、目標としている密度(面積当たりの葉数)に向かって、刈高は徐々に下げていくものです。

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シーダー
 さてゴルフ場では、造成直後の床土に播種する場合は、種吹付工法や種シート貼り付け工法等を使う事が多いのですが、メンテナンスでは、コースの営業停止(クローズ)を避けるため、芝を残したままの作業(オーバーシードやインターシード)を行います。
このため、ゴルフ場では専用のシーダーという機械を使っています。

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 このシーダーとは、溝を切って種を植えるものや、穴を開けて種を植えるもの等がありますが、グリーンほどの緻密な芝部分は、スパイカーシーダーという機械を使用します。この機械は大型転圧ローラーに突起が多数ついており、この突起で多数の穴を開けて(スパイキングとも言われている)種を播くものです。

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 ゴルフ場は芝管理面積が大きく、効率重視(経済性重視)という観点でいつも検証しなければならないため、種の播き方(どの時期、どんな方法で、何をどのように)がゴルフ場ごとの立地で異なってきます。
即ち、気温や地質および立地等により、使用する芝の種類は変わりますし、種の播く時期や管理方法は異なります。
 また種の大きさによっても、覆土の材料や目土の厚さも変わってきます。
播種を実施するためには、事前にかなりの発芽率や成長具合の検証が必要になってきますが、新品種の開発や気象の変化、環境の移り変わりや機械の技術なども含め、各ゴルフ場で日々実験の繰り返しが大切と思います。

張芝
 日本芝と呼ばれているのは、主にノシバやコウライシバですが、これらの芝地(ターフ)は、張り芝によって育てることが多いです。また当ゴルフ場のある富士市は、富士山の裾野に位置し、この芝畑(張芝用)が多く育てられている為、切った芝(ソッド)を安く手に入れることができます。

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 静岡県では切った芝一枚、50cm×1mのロールサイズを2枚で1セット(1u)として販売しており、厚さは3cmから4cmが通常で、張り方はベタ張りが多いです。
 当ゴルフ場では、積雪さえなければ、どのシーズンでも張芝を実施できますので、冬場に排水工事やティグランド増設工事を行い、工事個所の芝はいったん切って保存し、工事終了後にこの芝を張り戻しています。
 生育適温は20℃〜25℃と高い為、梅雨前の張芝が最も成長しやすく、活着できるまでは2ヵ月ないし3ヵ月で綺麗に仕上がります。
 芝が活着後は芝が青々として成長が見られるので、刈込みに入ります。
また刈込みが起爆剤となって、匍匐茎(ストロン)や走出枝(ランナー)と呼ばれるものを盛んに出す習性があります。この匍匐茎らは貪欲な生命力を持っていて、地上も地下も這い出して拠点を作り、根をつけて茎を出すことを繰り返します。
この働きで密植し、綺麗な芝地(ターフ)が出来上がります。

目地(メジ)
 目地とは張芝の間の空間でありますが、目地を埋める材料は、砂と土と土壌改良剤というものをブレンドします。

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 目地の役割は芝がずれないこと、乾燥しないこと、芝面を平らになる事などですが、取扱いがしやすい砂ばかりで目地を埋めると、乾燥してしまい芝は枯れてしまいます。
 ゴルフ場は結構ベタ張り(無目地)をしますので、かなり予算がかかります。
ゴルフコースにとって芝は商売道具であり、綺麗が当然であるし、また家庭の庭やグランドのように平らな地形ではありません。
 特に、マウンドやバンカーなどの斜面は、ズレや水流れが発生しやすく、ベタ張り以外は考えられません。
張り芝の基本は、目地のラインが一直線にならぬように、交互に張ってゆくこと、また目地間隔を3〜4cm位空けるだけで、30%位少ない材料費で済みます。(目地張り)
 話は変わりますが、切った芝(ソッド)の厚さですが、土がたっぷりついて絶対枯れない物がおすすめです。
但し値段は(原価と輸送費がアップし)高額になります。
posted by ミナミフジCC at 15:47| コース管理入門編

2017年03月04日

カートプレーの怪

南富士カントリークラブ雑感

カートプレーの怪
 私自身の話で恐縮ですが、30年以上前にハワイ(オアフ島)のゴルフ場でプレーをしました。
この頃、日本国内でセルフプレーは河川敷が多く、手引きカートが中心でしたので、乗用カートに乗ることはなく、ハワイでのゴルフプレーが2人乗りの乗用カートで行うという経験は、新鮮でありました。
プレー中、次のホールへの道路を探すことがたびたびおこり、看板(多くは道路に殴り書き)を見ながら迷いながら、ハンドルを切って進行しました。
カート道路には白線で70Yとか99Yとか(適度に)残り距離がかかれているので、これを参考に寄せクラブを選択しましたが、どういうルールでこの距離が測定されているのか理解不能でした。
カート道路は、ある場所はフェアウェイを外れ、ある場所はフェアウェイに近くなり、またある場所はラフに入りと出たり入ったりしながら進行しました。

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 その時飲み物を積んだカートが来て、ハンバーガーやコーラを販売していましたが、今でいうならば移動売店です。われわれは早朝スタートで、朝食を食べていない為お腹が空き、こぞって購入しました。

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 またマーシャルカー(レンジャーという名前だったかも)は、プレーの遅い人を探して注意しにやってきますが、「ハリーアップ」と叫び、プレーの遅い人をピックアップして次のホールに連れていきます。(何か悪いことをしているような気分になりました。)

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 ゴルフ関係者のわれわれは、何から何まで勝手が違う環境でプレーをすることの驚きと、日本のゴルフ場が今後どうなっていくかを心配しました。
そして今日、日本はまさに乗用カート&セルフプレー時代がやってきました。

 しかし、振り返ると30年前のハワイでのセルフプレーとは異なった形で日本のゴルフ場は進展しました。
つまりは2人乗りではなく4人乗りカートで、プレーヤーが運転するのではなく電磁誘導の自動運転で、カート道路はコース外の林地でなくコースのフェアウェイのラインに面してレイアウトされ、距離表示は100Yと150Yが杭か看板で統一されているではありませんか。これは、日本流のゴルフカート導入を誰かが仕掛けたからだと納得しました。

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 日本のゴルフ場は、この30年間カート導入とセルフ化には手を焼きましたし、苦情も沢山受けました。(ゴルフは歩くためにやっていて、カートに乗るためではないと。)
そもそも日本はゴルフの歴史が浅く、まだまだ贅沢な遊びと思われているし、子供のころからゴルフを楽しめる環境にないため、日本人のゴルフプレーヤーの腕前は今一つであります。またゴルフ場を造る土地が都会部に少なく、郊外の山間部に多くあるため、土の切り盛りによる造成費用が掛かるし、水防災工事にかかるコストも多大になります。

 もともと日本は火山国でありますから、地質も岩と石が多く、さらに雨量は年間1500mmと、ハワイの3倍にもなります。(日本は森林が多く、世界一の水資源国でもありますが。)
多くの日本のゴルフ場の環境はハワイとは異なり、フラットな地形は少ないですし、排水の良い土質は少ないことが挙げられます。

 日本における人気ゴルフ場は、プレーの難易度ではなく、芝の綺麗さが大切にされており、この風潮がカート導入に影響を及ぼしたのではないでしょうか。

 現在、日本のゴルフ人口をどのように維持するのかが課題になっています。
そもそも日本のゴルフ場は、いまや70歳以上のプレーヤーに支えられて成り立っていますが、今後若い男性と女性がどれだけゴルフをしていただけるかは、ゴルフ場の存亡に影響を与えるものと思います。
若い人とゴルフをすると学ぶことが多いのですが、まずはキャディ付を望みません(キャディさんとの対応が難しいと考えている)し、自分が勤務する会社の上役とのゴルフは望みません(仕事でゴルフではなく、あくまでプライベートでゴルフをする)。
さらにゴルフプレーはスコアーが大切なのではなく、美味しい食事や綺麗な風呂場やマッサージを楽しむ場所である。
(苦しいことは望むわけでなく、楽しいことを追い求める)
 
 昔と違ってきたことは、カートでおやつを食べることで、乗用カートにごみ箱は必要アイテムです。
また最近はカラスの被害が急増しています。乗用カートは食べ物が豊富だと知られたからだとおもいます。
時代は移りにけりですか。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年03月03日

カート道路の凸凹補修


カート道路の凸凹補修

 はてさて、通常の舗装道路とは異なり、私たちはゴルフコース内の舗装道路を管理しているわけですが、道路管理は問題が多いものです。
 高速道路ではない、国道ではない、県道ではない、市道でもない・・・・、つまりは私道という事になり、その基準は工事予算によるという事でしょうか。
 このカート道路の保守にお金が欠けられるか否かは、まさしくゴルフ場の経営状態がどうなっているかの判断材料にされやすいものです。

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 多くのゴルフ場は、このカート道路の凸凹までお金と手間をかけておらず、どこにプレーに行っても残念な思いをしながら帰ってきます。(カートが揺れる度に小物が落ちます)
さて舗装道路も10年を目途に、急速に劣化すると言われています。
 この凸凹になる理由は様々あると考えられますが、道路工事の施工にお金をかけていない事が一番でしょうか。
 
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 道路補修工程は、表層のアスファルト(一部コンクリートもある)をカッターで切り撤去し、下層路盤を均し、その後プライムコート(アスファルト乳剤)を散布し、砂を散布してからアスファルト合材を入れてローラーをかけて均すといったものであります。
この中の下層路盤ですが、これが全くない道路が数多くあるのですから、補修工事は大変です。(下層路盤が無ければ、クッションがないベッドのようなもので、車両の重みに耐えかねず、道路表面はすぐに壊れてしまいます。)

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 さらに、道路の排水やコースの表面排水を考慮していない場合があり、修理してもすぐに破損してしまいます。(道路や道路わきにいつも水が溜まっているところは、道路がすぐに破損します。)
また表層のアスファルトの厚さが云々されますが、通常は厚さ5cm(公道)で行われており、ゴルフ場では2cm〜3cmの厚さが多いものです。
さらにコース内のカート道路は、電磁誘導線が埋め込まれているため、この線の張り直しが必須であり、さらに水道管や地下埋設ケーブル(電気)にも注意しなければなりません。
カート道路の補修時は、砕石層の下層路盤(約50cm)を掘り下げて、道路を横断するこれらのライフラインの入れ替えも発生することから、話は簡単ではありません。
さらに道路に木の根株があると、この木の伐採と抜根作業が増えます。
さて、どのゴルフ場にも当てはまりますが、地面の下に何が埋まっているか、あるいは地面の下の工事はきちんと行ってきたか等には疑問が残ります。

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 50年経過した今こそ、道路整備が必要ですが、いざ整備に入るとこれはどうして、何故こうなのといった問題が発生します。
だからこそ、道路の補修にはいろいろなアイディアと工夫が必要だと考えます。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年02月19日

バンカーはコースの顔

南富士カントリークラブ キーパー雑感
バンカーの種類
 バンカーとは、砂の入ったハザードであります。主にサイドバンカー(クロスバンカーとも呼ばれる)とガードバンカーに分類されます。
 バンカーの場所を表示する為の名称として、フェアウェイの脇にあるそれをサイドバンカーと呼び、グリーンの周辺にありグリーンを守る意味でガードバンカーと呼んでいます。

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 一方その形状が異なる為の名称として、深いそれをアリソン(英国設計家アリソン氏によるもので、顎が高く反って出しにくい)バンカーとよび、小さくて穴が開いているそれはポッドバンカーと呼んでいます。
ゴルフ場の発祥の地スコットランドでは、芝を積み重ねた法面(壁)を作っていますが、これをソッド(芝を四角に切った片=ソッド)ウォールバンカーと呼ぶこともがあります。
またそのほか、砂が地表まで掻き上げられているサンドフェースとか、芝が地表まで張られているグラスフェースなどとも呼ばれております。

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バンカー均し
 バンカーの数は18ホールで、おおよそ70個から100個ほどありますが、朝いちばんで砂を均しておく仕事が「バンカー均し」と呼ばれています。通常は乗用のバンカー均し機(サンドプロ○○)を使い、バンカー内を走って均しますが、あくまで底の平面のみを均し、それ以外の斜面は手作業で行うこととなります。

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戦略的バンカー
 最近のリニューアルゴルフコースは戦略的設計を取り入れている設計が多く、コースの顔としてグリーンやバンカーが様々な形状に作られていることに特徴があります。
戦略コースとは、パーを狙うルートとボギーを狙うルートが異なり、むやみにピンをデッドに狙うのではなく、安全ルートもまた存在するのです。
 自分で決めた場所にボールを置くのですから、上手くいくかどうかドキドキすることに繋がり、プレー技術を競うことで楽しくなります。
 しかし、コース管理する側に言わせていただくと困ったことになります。
例えば、グリーン周辺のバンカーが大きくなり、またポットバンカーが多くなった場合は、このグリーン周辺の刈込みは面倒になります。またグリーン全体がガードバンカー側に傾斜し、グリーンに落ちたボールはコロコロとバンカーに吸い込まれてしまう設計などは、プレー上はわくわくドキドキでも、雨降りはバンカーに水が溜まりやすくなり、その排水作業は厳しくなります。

バンカーの排水
 日本はそもそも降雨量の多い国であり、雨に恵まれた(風水害の多い)地域にありますので、この事情を考慮すれば、バンカーの排水施設は必至事項なのであります。
 しかしバンカーの排水を前提にコースが設計されるようになったのは、ここ40年位前の話で、それ以前はバンカーと池は同等構造の扱いを受けていたと考えられます。
 バンカーに排水が無ければ後で取り直せばよろしいという話が出ますが、これがなかなか曲者なのであります。
バンカーは建物でいえば地下1Fの部分になりますので、地下水の排水をどうするのかはとても難しいのです。(汲み上げしか方法がありません)
建物ならば壊して新しいものを作りなおすという事になりますが、ゴルフコースも全く同じ事なのであります。
 最近はバンカーの地下に貯水タンクを作って、バンカーに溢れた水を溜めこみ、地下深く水を流すという仕組みができましたが、貯水ブロック(キューブ)と呼ばれており、当クラブも少しずつ試験導入しています。
さて通常のバンカーで排水先への勾配が取れる場合、肋骨排水(枝管を肋骨のごとく本管につなぐ)を取ります。

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 また、排水管は暗渠用(有孔管)を使い、パイプ周辺の水を絞り出して排出しますが、砂と混じった泥が排水管に流れ込むことを防ぐ濾過するシート(タフネルシート)を巻き付けます。
しかし、バンカーに水が溜まり池のようになってしまうと、砂と土あるいはシルト(砂より細かなもの)が混じりあい、この濾過シートが目詰まりして水が流れにくくなるものです。



バンカーの砂
そもそもバンカー砂の理想的な条件は以下のように整理できます。

・粒径がそろって、足で踏みつけて硬くならないもの。
・色が白くてきれいなもの。
・排水が良く水が溜まらないもの。

しかしこうした理想の砂は高額であり、初期費用ばかりでなく補充費用などが嵩み、
長い期間のストックもできないため、常時安定した状況を維持できないと思われます。
(毎年バンカー砂の補充が予算不足の為困難になり、補充しないか、または補充しても毎年異なる砂を補充し、違和感が出やすい。)
posted by ミナミフジCC at 09:33| コース管理入門編

2017年02月18日

ティーグランドの必要な広さとは

ティーグランドとは
 ティーグランド(tee groundあるいはteeing ground)は、出発区域のある一定の広さをもったエリア(グランド)を指しているのですが、プレー上は2つのティーマーカーによって定められた奥行き2クラブレングスの仮想線で囲まれた区域を言っています。
 ここで論じるのは、あくまでコース管理上言うティーグランドであるのでご注意いただきたい。
またコースの長さ(距離)とは、ティーグランドの中心位置から計測されており、グリーンの中心点までの距離をスコアーブックや看板で表記されていることが多いと思います。(フェアウェイ上のボールの落下地点を定め、コースなりのセンターラインの距離表を示す。木々やハザードや山あるいは崖などが存在するので、定められたプレーラインの距離である。)
 通常コースの設計上は出発点エリアティグランド(TG)が狭く、フェアウェイに向かって次第に広がっていきます。多くのゴルフコースでは、TGにはレギュラーティーとかバックティとかフロントティがあるし、さらにはシニアティやレディースティも存在します。
それも、あちらこちらにある(プレーの楽しさを演出するため)のが多く、使用するTGで景色や戦略が異なるのもたのしみと思われます。
いずれのTGも少し高い位置にあって、見晴らしが良く、長方形が多い。
しかし最近では、円形もあるしアメーバ形をしているそれもあります。

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ティーグランドの面積
 TG面積はおおよそ一面200u位で、1ホール当たり数か所の合計が600u位ですが、
例えばスターティングホール(基本的には1番ホールと10番ホール)のレギュラーティーやショートホールのティーは傷みやすく、面積が欲しいと感じます。
 なぜならプレーヤーはスタートホールで素振りをするものですし、ほぼ全員の素振りを受けて芝は無くなっていきます。(特に靴の場所)
 さらにショートホールはティーショットでアイアンを使いますので、芝がえぐられ(ディボッドという)ます。この傷を養生するため、2つのティーマーカーは頻繁に移動することになりますが、移動すればするほどディボットも増加します。
 問題はTGが高い位置にあるため、登り下りするルート(まるで獣道)は何時も黄色く変色していきます。
また、利用者数とTGの傷み具合は比例するものと思われますので、人気のゴルフコースで毎日満員御礼という場合は、頻繁にティーマーカーを移動し、また必要面積も大きくなります。
芝の種類によって、成長期は異なりますが、ノシバやコウライシバ(暖地型)ならば夏の時期のみ成長し秋冬期休眠となり、この休眠期に踏圧やディボッドなどが回復できず痛みが激しくなります。(春先に全面芝の張り替えなども起きます。)
 小さなTGが沢山あることが良いのか、大きなTGのいろいろな場所を使ってやることが良いのかは賛否両論ありますが、最近の傾向は管理しやすい集中型(大面積型)がもてはやされています。
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2017年02月17日

エルニーニョとラニーニャ現象

エルニーニョとは
 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられています。
エルニーニョとは男の子の意で、ペルー沖でクリスマス頃から南東貿易風が弱まり、赤道海域から暖水塊が流れ込み海水温度が上昇します。

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http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html

 ラニーニャとは女の子の意で、南東貿易風が強まり、海面水温が平常時よりも低くなる現象を言います。
前者では、雲の発生はインドネシアと南米の中間多く、また後者はインドネシア側で雲の発生が多くなります。

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http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html

 現在はラニーニャの続く時期であり、日本では高温で多湿が続くと考えられます。
ラニーニャでの問題点は何か?昨年同様ならばペンクロスベントが被害を受けるということになります。(コウライ芝も被害をうけるかもしれません)
また春から高温・多湿&曇天(日照時間が少ない)が続くと、グリーン更新作業の時期が問題になるし、場合によっては更新作業を避ける(実施しない)ゴルフ場もあると思われます。

グリーンの健康管理
 春と秋の良い季節が少なくなれば、ペンクロスベントグリーンにとって苦しい一年を迎えますが、今後の管理方法はこのことを頭に入れて実施しなければなりません。
 過去においてグリーンの更新作業を怠ったゴルフコースは、次第にグリーンが病気になり、雑草が増え、また茎葉が柔らかくて傷つきやすいという事が起きます。
 夏期、病気治療薬を常時使用するため、高額な管理費を負担することになります。
グリーンの健康をどのように維持するか、あるいは構造的なリニューアルをするか、草種転換をどのように行うかが鍵になるような気がします。

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posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年02月16日

天気予報とコース管理

天予報の精度
 天気予報は、情報のツールとして誰でも正確なデータと正しい予報を得ているものと理解されていますが、これが大きな間違いだと私は感じています。
正面切って天下の予報に反撃するのは、業界では初めてかもしれないし、それはおかしいと言われるかもしれません。
 皆さん、本当に天気予報を信じていますか?それとも予報は大体の方向であって、目安に過ぎないと考えていますか。

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 私は後者であり、一般的な予報でなくて、経験上自らの予報を信じて疑わない一人であります。
 田舎で農業に長い期間従事している方に、××ならば天気は崩れるとか、○○のときは天気が回復するという話を聞くことができます。
 それは、貴重な情報であり且つ一般的天気予報より地域に限っていえば、過去からの伝承も含めて正しい予報と感じます。
 「あの山に雲がかかると1時間後に雨になるとか、あの丘の空が明るくなったら2時間くらいで晴れる」とかいう話であります。
 コース管理は、誰よりも早く且つ正確な天気の予報士でなければ、仕事ができないことが多くあります。

作業計画
 例えば、何ミリの降雨があるならば施肥作業を計画しよう、快晴ならば目土をしよう、気温最低気温が10℃で且つ最高気温が15℃ならば更新作業をしよう、風は南向きならば気温は上がるが逆ならば気温は下がるので風向きで作業は変えよう、などなど天気によって基本作業は変えなければいけません。
 また作業は天気予報が的中すると準備が良い(段取りが良かった)となります。

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気象変化
 概ね天気予報と実際の天気がずれやすい原因は、低気圧の進む方向と所要時間が異なる事によって生まれやすいものですが、上空の風によっても左右されるようです。
 台風は特に予報が外れやすいことが多く、予想進路などは毎日猫の目のように変化します。
 さてゴルフコースがある富士市は、富士山の山麓に位置し、台風は必ず富士山を避けて北側または南側を通過すると言い伝えられております。
 さらに、富士山級の高い山は、上昇気流が起きやすく且つ低空の風は山にぶつかり方向が変わりやすく、上昇気流で発生する雲は雨となりやすいのです。
 当ゴルフコースは、富士山の南側に位置する標高600mという立地で、天気は変化しやすい場所です。例えば雨が止むと霧になるとか、気温が上がると霧はいつの間にかなくなり、雲が去ると太陽がすぐに降り注ぐとか、一日の間に何度も天気は変化します。

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美しいグリーン
 良い点は夏が涼しくベントグリーンの緑は美しく、また南斜面ゆえ冬は暖かく且つ雪はすぐ解けるので積雪クローズは少ないなどのこともあります。
 また標高が高いので、ティグランドには1年中青々と成長する洋芝を使って成功していますが、周辺の標高の低いコースはこの洋芝の生育が悪いようです。この洋芝は冬期間にノシバやコウライシバ等暖地型芝が休眠=枯れるのに対し、みずみずしい青さが目に付き、富士山に積もった雪景色と一対になって美しさが印象に残ります。

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posted by ミナミフジCC at 14:35| コース管理入門編