2017年07月10日

カバープランツ

カバープランツとは?
地面を覆うように広がる丈の低い植物、地被(ちひ)植物ともよばれます。地面を覆い隠すだけでなく位土壌の乾燥や山の流出、雑草を防ぐ役割もあります。つる性やほふく性の宿根草や低木で成長が早く手入れの要らないものがカバープランツとして向いています。

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カバープランツの種類
最近のゴルフコースでは様々なカバープランツが植えられ、プレーヤーの目を和ませてくれるようになっています。
例えば法面は刈込みが大変ですし、ロックガーデンは花を植えた後の雑草取りが大変です。カバープランツならば管理しやすく、花もきれいですし密植して綺麗な面を作ります。
カバープランツの魅力は、四季おりおりの花が咲き、香りが漂い、見た目美しいという事ですが、以下に私が植えた中で印象的な品種をピックアップしてみました。
@シバザクラ
Aアジュカ
Bマツバギク
Cバーベナ
Dローマンカモミール
Eツルマンネングサ
一年草の花は綺麗ですが、名前の通り毎年枯れてしまいますので多くの面積を管理する場合は手間暇がかかります。
そこで雑草に負けない多年草(宿根草)を植えたいものです。
  この意味でハーブ類は繁殖力が豊富であり、その香りを楽しむことができるため、ゴルフコースでも好んで植えられています。
  ハーブの代表格であるローマンカモミールは極上の香りがしますので、是非家庭でお試しください。

ゴルフ場とカバープランツ
ゴルフ場に裸地があっては興ざめします、ゴルフプレーヤーはどこまでもきれいな芝地が続いて欲しいと願っています。
さてゴルフの起源は諸説あって紀元前まで遡るようですが、定説は12世紀にセントアンドリュース・オールドコースのあった場所(スコットランド)で、石を野兎の巣穴に入れて遊んでいたとあります。
その牧場は現代ゴルフ場と入れ替えられ、羊たちが草を摂食した行為は刈込機械(モア)に、さらに硬い蹄で踏みつけた行為が転圧ローラーに代わったものであります。
芝草の生長点は地際にあり、匍匐茎(ほふくけい)を出して横に広がり、葉やその他の部分の表面にガラス質の珪酸(けいさん)を蓄積して鎧を着けているように体を保護しています。
なお芝草は進化したイネ科の植物で、草食動物たちとの闘いの歴史があって、現在に至ったと言えます。
表題のカバープランツの代表は芝生そのものであり、省管理型の植物として生き残っているのも頷けます。表面が土ならば、雨が降ると流れやすく崩れやすいのですが、カバープランツに覆われた土地はそのような事が起きにくく、手間暇かけず綺麗に維持できるわけです。

花畑はワンペナ?
花畑がOB杭の内側にあればセーフなので、無罰で打つことが可能です。
通常の心の持ち主ならば、アンプレヤブル宣言をしてワンペナを覚悟するであろうと思われます。
なぜなら花畑をなぎ倒すなどはできないという気持ちが起きます。
私の関係したゴルフ場に「エデンの園」というホール名がありますが、このホールはラフにリンゴの木が植えられ、フェアウェイの真ん中は花畑であります。
当然ですが、リンゴは毎年実り花が年中咲き乱れる・・のが名前の由来なので、コース管理はかなり苦労しています。
ここまで凝ると、カバープランツと真逆の発想になってしまいますので管理は遠慮させていただきます。
何の因果なのか、その花畑の管理を楽にするのがやはりカバープランツという事になりそうです。
昔、私が管理する畑の周囲にハーブを植え一息ついていましたら、いつの間にかハーブが畑を駆逐して、ハーブ畑となった苦い経験があります。
ハーブは独特の香りがあり、ペパーミントやレモンバームやアップルミントなどすぐに香りで見分けがつきます。
セージはソーセージにしみこませるハーブですが、名前の由来のように食品には欠かせない香りです。
さて花畑の話に戻りますと、多くのゴルフ場が花の苗を植えて夏期間コース内を花いっぱいにしています。
良く見かけるのがマリーゴールド、サルビア、インパチェンスの3種ですが、これらは概ね黄色、赤、青の信号機のようにしっかり主張しています。
posted by ミナミフジCC at 11:25| コース管理入門編

2017年07月09日

芝草の病気

ラージパッチ
最近は地球の温暖化に伴い、様々な気候変動が言われておりますが、特に年間を通じて日照量が不足し且つ雨量が多いため、このラージパッチが多く発生するようになりました。ラージパッチとはコウライシバやノシバに発生しやすい感染病で、通常のパッチは直径数センチの赤褐色の病斑でありますが、ラージパッチは直径数十センチから数メートルの大きさになり、根まで感染して簡単に引き抜けることができるような病気であります。
ラージパッチは、サッチ(芝の葉や茎や根が枯死し堆積したもの)が蓄積し病巣となり、湿度の高い環境で罹患する病気で、春や秋に雨が多い年に発生率が高まると言われています。
また土壌がアルカリ性であれば発症率が高く、窒素肥料の過多でも起きるとも言われています。
人間は、栄養が過多で太り過ぎ、運動不足になると糖尿病とか痛風などを発症しやすくなりますが、植物も同じような病気にかかるという事になりますか。

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発生時期
一般的には、平均気温が10℃〜20℃で多発しますが、その時期は春の3月中旬〜5月下旬、または秋の10月中旬〜11月末と言われています。しかし昨今の気候は暖冬となっており、12月上旬でも発生するようになりました。
春は、15℃を超すあたり予防散布をしなければならないのですが、このタイミングを逃すと予防できません。(この時期は温度計を見ながらの作業となります)
また秋口は、今まで10月上旬を目途に予防散布をしますが、近年は秋霖期(8月下旬から9月中旬)の長雨の1ヵ月間(すすき梅雨)が問題となっています。
この時期は秋雨前線の停滞とか台風が多発し、降雨量が増加し、排水が悪い個所を中心に10月早々ラージパッチが発生します。
つまり、天候の変動は発生時期を長期化させ、過去のデータは役に立たないという結果に陥ります。
このラージパッチ被害は、ゴルフ場の経営に大きな影響を及ぼします。すなわちプレーヤーは芝の状態が悪いと認識し、プレーに支障が出るハゲが気になります。
そのうち芝が無い雑草だらけになったぞ!という噂が漂う事になります。
このような病気がひとたび出てしまうと、管理は何をやっているのか!と言われてしまいがちですが、その原因は毎年の更新作業がストップしているとか、排水工事を行っていないとか、樹木が大きくなって日影が増え且つ風通しが悪い状態になってしまった・・・、等が問題になります。
病気を治療するのが薬剤という考え方には難があり、日頃の健康管理が何より求められます。

業界の悩み
ゴルフ業界は今、参加人口が減少し、ゴルフコース過多の状態になっています。
即ち、価格競争が激化し売上が下落しており、人員カットや予算カットが相次いでいることから、コース管理はかなりキツイ状況になっています。
これがラージパッチと何の関係が?と思われるのですが・・・・。
これが大いに関係あります。サッチが蓄積して病気になりやすいというのがヒントでありまして、コースインフラと呼ばれる排水不良個所の未施工で且つフェアウェイの更新作業や目砂が実施されていない、さらに風通しが悪くて芝が乾燥できないなどの健康的環境を維持できないことが病気を誘発してしまうからです。
追加するならば、キーパーの世代交代で従来の知識や技術の継承がスムーズにできていない、さらには薬剤散布の外注化により、キーパー自身が直接防除した経験がないなどの問題もあります。
このように、業界の悩みがいくつかありまして、それらがひいてはラージパッチを増え続けさせる原因ではないでしょうか。
猛威を振るうラージパッチ、一昔前なら見向きもされなかった病害が問題となっていることを知っていただきたいと思います。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年07月08日

ゴルフで認知症予防

ゴルフは生涯スポーツ
最近読む雑誌記事に、「ゴルフは生涯スポーツ」であるという内容が出てきます。
生涯とは、生きている限りであり、歩けさえすれば続けられると考えます。
幸い乗用カート時代を迎え、このカートがクラブを持ちボール近くまでプレーヤーを運んでくれますので、便利な時代になったものです。
ゴルフコース経営は、今や高齢者を大切にしなければいけない時代に入りました。
おそらく、いつものゴルフ場でいつものメンバーでいつもの時間に散歩するような感じでお越しいただいていることでしょうか。
乗用車の運転についても自動化の流れがすぐそこまでやってきています、いつもの場所まで行ってくれと指示さえすれば、ロボットが運転することになるでしょう。
少々飛躍しすぎましたが、現実的な話としては今後距離の短いフラットなゴルフコースが好まれる時代を迎えると考えます。
もし長ければ、シニアティをレディースティ並みに前方に設置することになりかねないと思われます。
またアップダウンは少ない方が高齢者はプレーしやすいので、コース改造も出てくるのではないかと考えます。
この改造によって、何の変化もないゴルフコースが好まれるという結果が見えてきますが、高齢化社会すぐそばまでやってきました。
待ってはくれませんから。

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認知症とゴルフ
認知症にはアルツハイマー型と脳血管性型とあるそうで、さらに遺伝的因子や糖尿病や高血圧・肥満などの生活習慣病も絡んでいる等の関係が指摘されています。
認知症の予防には運動が欠かせないという事で、運動する事で血圧が下がり且つ脂質代謝が良くなり、糖尿病予防や脳卒中の抑制につながると言われています。
つまり、ゴルフは歩くことでこの項目がクリアーできることになりますし、気分も爽快で楽しいという気分も加えると、生涯楽しめるスポーツということになります。
加えてゴルフはスコアーを計算する為(運動しながら計算すると)脳が活性化して認知機能が向上し、脳の委縮を抑制すると言われています。
これが本当ならば一石二鳥の話でありますが、私の知る限り高齢のゴルフプレーヤーは元気そのもので、会話が弾んで良く笑っています。
高齢者にとって生き生き健康生活を送れるためには、対人交流が大切と言われています。
即ち、一人で黙々と歩くよりも他人と話をしながら歩くゴルフプレーは、高齢者の気持ちを前向きにしてくれるようです。
またゴルフの効用として脳の活性化がありますが、プレーの際に距離、風向き、落とし場所、パットライン等を考えることに意味があるようで、また読み通りに決まると達成感があります。
目標があり向上心を持ち、練習を行い達成するという行為そのものが人生と同じ感覚ではないでしょうか。
またゴルフは一人でやるとつまらないのですが、2人以上でやると仲間から刺激を受けます。これが楽しいものかどうかは問題ではありますが、ゴルフをするにはどんな人と一緒でもプレーに支障が起きない対応能力が必要であります。
さて話は変わりますが、ゴルフコースはセッティング(芝の刈込方)によって難易度を変えられますし、ピンポジションによっても平均スコアーを変えることもできます。
この難易度を考慮し、難解なレイアウトを切り抜ける作戦が必要です。
この作戦(=イメージ)にそってプレーすることは悩(=心)に良い刺激が加わります。また作戦が上手くいくと、スコアーというご馳走が得られ、気分爽やかになります。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年06月02日

自家用水道施設

1.自家用水道施設

水道管の故障
開業40年ともなれば、水道管の修理(入れ替え)作業はかなり問題となります。
一般の家庭ならば、水道事業会社に言って「水が出ませんが」で済むのですが、ゴルフ場の多くは自家用水道なので、自ら修繕しなければならないのです。
ゴルフコースは何キロメートルも水道管が埋設されており、エリア内はまさに山あり谷ありの地形ですので、点検もままならず、故障が起きる度に原因究明が必要になります。公共水道でも同じような故障と点検作業がおこなわれるようですが、パイプ内の状況把握には、押し込みカメラ取り付管検査というものがあります。いわゆる胃カメラの水道管版という事になります。また、大型機械でありますと、カメラ付ロボットが水道管の中に入って中の状況を見るというのもあります。そういえば、先日破損した福島の原子炉にロボットが入り、炉の内部を調べるとうテレビ番組があり、すっかり見入ってしまいました。
このようなロボット開発が進んでいるとは、自分は知らなかったのですが、人間の知恵はロボットとともに進化しているようです。
さて話を戻しますと、水道管の破損個所の特定は、水圧をかけて散水栓を開けどこまで水が出るか否か、または管を切断してどこまで水が流れているかを確認するのが第一歩であると思います。
たまたまエリア内の何処かで水が噴き出すことがあれば、まさしく水道管の破損個所が判明しますが、富士山の麓はスコーリアと呼ばれる溶岩地帯である為、水は地面に吸い込まれてしまい、水道管が破損したとしても地上に出る漏水は少ないのです。
水道管は比較的まっすぐな本管があり、エルボーとかチーズと略称でよばれている継手、さらに流量計とか止水栓とか空気弁と呼ばれる装置もあり、概ねこれら設備前後が故障個所として怪しいという事になります。

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問題点と解決策
問題点の一番手は、配管図面と現場配管が異なる事です。
何故に?と思われますが、どのゴルフ場にもあるような話なのです。
例えば修繕履歴という点ですが、「確かにあの時こんな事があったのだが、はてどうだったかな」という時、図面に履歴がないという事実が判明します。
つまりは修繕に一生懸命で、治ればほっとしてしまい、何も残していないという問題なのです。
これは、公共的な事業(インフラ)を自らが作り管理している場合に起こりやすいミスですが、自分の敷地内の電気や電話や通信、水道や排水や道路など全てが該当します。40年間を振り返るならば、台風や震災があり、大雨もあり被害修復があったはずですし、コースや道路のレイアウト変更もあったと思われます。
その間、担当者も責任者も変わってしまう事もありますし、同じ管理者であっても記憶がないこともあります。
このような事がいくつか重なって、図面にはない謎のパイプラインは何処に存在するのか・・となります。
当初設計ではバンカーの下やティグランドの下に管を敷設するはずはないのですが、その後の改造等で配管の上にバンカーができ、ティグランドができてしまったと思われます。
従って、いくつかの履歴情報をもとに実際の配管ルートを頭に描きながら、故障個所を探っていきます。

主な故障の原因

@ 管の外れ
A 開閉栓の破損
B 継手の破損
C 流量計の破損
D エアー混入によるウォーターハンマー現象
E 凍結による配管のパンク
F 異物混入

※当ゴルフコースの直近の水道管の故障は、難解でした。
3ホールほど水が全く出ない期間は2ヵ月を超し、どこを掘っても原因が分からず、専門の会社に依頼して「押しカメラ取り付け管検査」をやりました。
結局パッティンググリーン付近の流量計にごみが詰まっていました。
見つかった時は、ホットしました。

パイプの進化
  水道管と言えば一昔前は、鋼管か鉛管を思い出しますが、今は見ることが少なくなりました。
  そしてその後塩ビ管(VP・VU・HIVP)時代が長く続きましたので、多くの水道管は塩ビ管に入れ替わってしまいました。
  ゴルフ場も、今地下に埋設されているほぼ大半が塩ビ管であると思われます。
  ところが現在はポリ管が主流となっており、この管はいたって柔軟であり軽く、多少の曲を気にしないと言われます。
  一番の問題となる継手ですが、ポリ管の場合はワンタッチで差し込むだけというもので、接着剤が不要であり、施工が簡単のようであります。ただ、塩ビ管の継手に比べ価格が高いのがネックとなります。
  施工のポイントは地面の下でも浅い所に埋設したいものです。
なぜなら工事は簡単でお金がかからず、修理もすぐできます。
  言い換えれば、古いパイプを維持する費用よりも新たなパイプに置き換える投資は経営上のメリットが多いといえます。(昔と比べると、冬期の冷え込みは少なく、凍結の問題は無くなりました。したがって、水道管の水抜きは不要になりました。)
posted by ミナミフジCC at 07:50| コース管理入門編

2017年06月01日

鳥獣対策

2.鳥獣対策

始めに
近年、ゴルフ場において全国的に鳥獣(イノシシ、鹿、猿、カラス等)による被害が拡大しているとの業界専門誌が記事を掲載しています。
特にイノシシについては生息区域が急速に拡大してきており、深刻な被害が報告されているようであります。

イノシシ被害
当クラブにおいても例外ではなく、近年イノシシがコース西側方面に夜間出没し、コース内のあちらこちらの地面を削って破壊しているのです。
何故?という疑問があるかもしれませんが、彼らのエサはミミズであろうと予測します。
このミミズはゴルフ場にとってはなくてはならない存在の生き物であり、地面の下に沢山いて、土を食べています。そして彼らはその中に含まれる植物の老廃物や昆虫の死骸などを消化吸収しますが、その糞は芝にとって貴重な堆肥になります。
一方このミミズたちは、鳥やイノシシの重要な餌であり、山の動物たちの食物連鎖の出発点になっております。
したがってミミズたちは天然芝にとっては共生の存在であり、大切な生き物です。
(ミミズを嫌がるプレーヤーは沢山いますが・・・・。)
さて話は戻りますが、イノシシ被害を食い止めるためゴルフコースは様々な奇策を使います。夜間にラジオをかけるとか、ライトを照らすとか、嫌がる音を出すとかが先ずあげられます。
現在ゴルフ場で実施しているイノシシ対策は、金網(フェンス)設置が多く、場合によってはゴルフコースの外周全てをフェンスで囲んでいるところもあります。
フェンス同様に電気柵も普及しており、その電源をソーラー発電で賄う事も多くなっています。(電気柵とは電線に電気を流し、これに触れた動物がびっくりして二度と近づかないという仕組みですが、電圧が高いが電流は至って低いため、人間が間違って触れても静電気のようなショックはありますが、それ以上の危険はないようです。)
電気柵の場合は、フェンスよりもコストが安く、コース外周を囲うのも工事は簡単です。しかし草や枝が電線と接触し通電できなくなる等の問題が生じるため、常時見回りと刈払いが必要となります。
イノシシと同じく、ゴルフ場に良く見かけるのは鹿であります。
鹿は洋芝が大好きで、洋芝に転換したティグランドに寝転がって草を食しますので、ティグランドでは鹿の親子を発見することがあります。
また鹿はイノシシよりジャンプ力があるため、少しフェンスの高さを上げて、鹿がゴルフコースに立ち入らないようにします。

カラス被害
プレーヤーから苦情が多いのはカラス被害です。特に乗用カートにプレーヤーが持ち込むお菓子やキャンディーが狙われ、プレー中に持ち去られることが多くなっています。中には、バッグのチャックを開けたとか、袋の結びを解いてしまうカラスがいますし、お財布すら狙われるようです。
現在は厚いビニールシートで篭に蓋をしていますが、このシートを捲って中を取り出すほど知恵がつきました。
この被害をプレーヤーにお伝えし、クーラーボックスを貸出ししていますが、周知徹底できず、なかなか解決できません。
カラスを退治できれば一番良いのですが、縄張り意識が強く、一度コースに居座るとなかなか立ち去る事はありません。
何処のゴルフコースでもカラスの被害が問題になっており、カラス退治対策とプレーヤーへの注意喚起が重要です。
最近では○○ゴルフ場がカートの篭の蓋を重くして完全密閉し、カラスが開けられないようにしているとの話も聞こえてきます。(プレーヤーも不便かもしれませんが)
現在はその方法しか解決方法はないのかもしれません。
カラス退治と言っても、多くはパチンコ玉や空気銃で脅す程度になりますが、実際はカラスに逆襲されるのがおちです。
また、空砲を打つような音(圧縮ガス)を出す場合も、直ぐにカラスは慣れてしまいます。
カラスはネグラがあって、其々の餌場に出勤して餌をあさり、またネグラに戻っていくようですが、其々出勤先の場所も異なりますし、行動も異なると思います。
人間の生活とともに増加したカラスたちをどう制御するのかは、まったく未知の世界です。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年05月31日

雪との闘い

3.雪との闘い

雪が降る
当ゴルフコースにとって、冬期間は雪が怖いものです。気温が低ければ必ず雪が降るとは限らず、毎年決った時期に降るものでもありません。
富士山の南斜面で、標高が600mという条件下にあっては思ったほど寒いわけではなく、温かな陽気に恵まれる冬期もあるにはあります。
気象条件というのは難解なことが多く、寒いと感じる日は気温よりも風向きとその強さが影響するものです。
例えるならば、太陽の直下で照り返しのある日にプレーをすると暑いと感じますが、爽やかな風が吹くと、「あれー」涼しいなと体は反応します。
要するにドライな日とウェットな日は、暑い寒いなどの感じ方が異なるわけです。
さて雪が降る日は冬のウェットな時に限ります、雨か雪か微妙だと予報された時は、大体雨が雪に変わりドタドタと降り積もってきます。
(少なくとも10cm、多ければ20cm位でしょうか。)
その時間は1時間もあるでしょうか?あっという間の出来事で、一面真っ白になります。こんな日の、翌日は何もなかったかのように良く晴れた日になります。
年に一度か二度はこのような気まぐれな雪に管理者は巻き込まれます。

雪を消す
雪は溶かすもので、消すものではないというのが世の常識でありますが、管理者は消すもしくは隠すが正直な思いです。どんな方法でも良いから無くなって欲しいという気持ちで取り組みます。
しかし結果は、太陽が出るかでないかで決まります。
多くのゴルフコースは雪を動かして溶かしています。また、社員が全員で雪踏みなどをやったことが記憶にあると思います。
しかしあくまでこれは雪面に凸凹を造り、太陽があたる面積を増やしているにすぎませんので、太陽が出ている間に作業を終えなければいけません。
つまりは短時間に作業を終えなければいけないわけで、車両を使った方が早いと思われます。
さて、当ゴルフコースには、秘策と言える方法があります。
それは農業用の寒冷紗(黒く細やかな網)をコース中に張り巡らすことなのです。
何が起きるかと言えば、太陽が寒冷紗にあたり地温を上げ雪が溶けます。
過去には燻炭をあるいは墨汁をあるいは炭粉を白い雪にばら撒き、雪を黒く染めるのが主な作業でした。しかし、雪がそのあと降れば元の白い世界になり、数百万円の札束をばら撒いていることと同じであります。
この寒冷紗に対して一度の投資で、30年間?も再利用できるのは、他にないかもしれません。
国道や県道で使用する融雪剤(塩化カルシウム)で雪は溶けますが、植物は枯れますし、車両の鉄部は錆びます。
天然の芝生にはこの塩カルは大敵なので、使用禁止です。
これに代わって、砂や灰または鉄粉なども使用しているのですが、やっぱり札束を散いているのと変わりありません。

除雪と道路破損
雪が積もると道路除雪になります。
前段で触れましたが通常は融雪剤を散布しますが、積雪量が多い場合は除雪車による作業になります。
ゴルフコースの場合は、何キロも続くカート道路(一部管理道路)が問題になります。
コース内の道路は何れも林間に作られ、陽の当らない場所にありますので、除雪以外は方法がありません。
北海道のような積雪地帯の国道等は、凍結の対策がなされており一般道路と構造が異なりますが、通常ゴルフコース内の道路(カート道や管理道)は簡易なものが多いと思います。実際いくつかのゴルフコースのカート道路の工事に立ち会いましたが、下層路盤(砕石層)が薄く、さらに上層路盤(舗装)も薄いことが多かったです。
また北国はヒートパイプやロードヒーティング方式などの融雪設備が整っています。
ゴルフコースと言えば、もともと開業当初からカート道路を設計に盛り込み、且つ積雪対策を行ったゴルフコースは数少ないと思われます。
とういうわけで、困ったことに除雪は人手作業が多くなります、機械が除雪するとカート道路が破損するからです。
道路の除雪のタイミングは、積雪できるだけ早く、まだ雪が柔らかいうちに限ります。
雪が一度溶け、これが水分をふくんで冷えるとアイスリンクになります。
こうなりますと、雪は氷に変化し、スリップ事故が多発し問題は悪化します。
コースに雪はなくても、道路が凍結していればクローズとなります。
本当に厄介な問題になります。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年03月05日

播き芝と張芝

南富士カントリークラブ 雑感

播き芝
 国内の多くのゴルフ場は、洋芝(寒地型)は播き芝によって、日本芝(暖地型)は張芝によって、芝生を育てています。

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 場所によっては反対の、暖地型で播き芝を行う事もありますし、寒地型で張芝を行う事もあります。
しかし、ここでは説明しやすいように、前者の前提で話を進めてみたいと思います。
 播き芝とは、洋芝の種を播種することで芝地を作りますが、洋芝の種は多種多様で、どの種を使うかによって種の大きさや重さが異なるため、作業はかなり異なってきます。
例えばペレニアルライグラスを例にとると、これが種としてサイズが大きく1g当たり550粒で、u当たり50g施用するのが標準的な仕様であります。
(ペレニアルライグラスは一年中枯れない品種であり、ゴルフ場以外でもサッカー場や野球場などで幅広く使用されている。)
 これに対してペンクロスベントならば、これが種としてはサイズが小さく1g当たり13,000粒で、u当たり8gになります。
(ペンクロスベントグラスはゴルフ場のグリーンに主に使用されている。)
このように種の違いによって施用量は異なりますが、共通点としては、@覆土の量(種の直径の2倍から5倍程度)、A土に種が接していること、B播種後の散水が必要、等になります。また洋芝の発芽適温は15℃〜25℃と言われており、春蒔きと秋蒔きが基本であります。
 芽出し後は散水を定期的に行い、根付きを確認できたならば刈込み始めます。
刈込みの刺激で、葉は「分げつ」を始め、葉の数は増え始めます。
 刈込高は種類と時期や成長のスピードによって異なりますが、目標としている密度(面積当たりの葉数)に向かって、刈高は徐々に下げていくものです。

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シーダー
 さてゴルフ場では、造成直後の床土に播種する場合は、種吹付工法や種シート貼り付け工法等を使う事が多いのですが、メンテナンスでは、コースの営業停止(クローズ)を避けるため、芝を残したままの作業(オーバーシードやインターシード)を行います。
このため、ゴルフ場では専用のシーダーという機械を使っています。

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 このシーダーとは、溝を切って種を植えるものや、穴を開けて種を植えるもの等がありますが、グリーンほどの緻密な芝部分は、スパイカーシーダーという機械を使用します。この機械は大型転圧ローラーに突起が多数ついており、この突起で多数の穴を開けて(スパイキングとも言われている)種を播くものです。

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 ゴルフ場は芝管理面積が大きく、効率重視(経済性重視)という観点でいつも検証しなければならないため、種の播き方(どの時期、どんな方法で、何をどのように)がゴルフ場ごとの立地で異なってきます。
即ち、気温や地質および立地等により、使用する芝の種類は変わりますし、種の播く時期や管理方法は異なります。
 また種の大きさによっても、覆土の材料や目土の厚さも変わってきます。
播種を実施するためには、事前にかなりの発芽率や成長具合の検証が必要になってきますが、新品種の開発や気象の変化、環境の移り変わりや機械の技術なども含め、各ゴルフ場で日々実験の繰り返しが大切と思います。

張芝
 日本芝と呼ばれているのは、主にノシバやコウライシバですが、これらの芝地(ターフ)は、張り芝によって育てることが多いです。また当ゴルフ場のある富士市は、富士山の裾野に位置し、この芝畑(張芝用)が多く育てられている為、切った芝(ソッド)を安く手に入れることができます。

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 静岡県では切った芝一枚、50cm×1mのロールサイズを2枚で1セット(1u)として販売しており、厚さは3cmから4cmが通常で、張り方はベタ張りが多いです。
 当ゴルフ場では、積雪さえなければ、どのシーズンでも張芝を実施できますので、冬場に排水工事やティグランド増設工事を行い、工事個所の芝はいったん切って保存し、工事終了後にこの芝を張り戻しています。
 生育適温は20℃〜25℃と高い為、梅雨前の張芝が最も成長しやすく、活着できるまでは2ヵ月ないし3ヵ月で綺麗に仕上がります。
 芝が活着後は芝が青々として成長が見られるので、刈込みに入ります。
また刈込みが起爆剤となって、匍匐茎(ストロン)や走出枝(ランナー)と呼ばれるものを盛んに出す習性があります。この匍匐茎らは貪欲な生命力を持っていて、地上も地下も這い出して拠点を作り、根をつけて茎を出すことを繰り返します。
この働きで密植し、綺麗な芝地(ターフ)が出来上がります。

目地(メジ)
 目地とは張芝の間の空間でありますが、目地を埋める材料は、砂と土と土壌改良剤というものをブレンドします。

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 目地の役割は芝がずれないこと、乾燥しないこと、芝面を平らになる事などですが、取扱いがしやすい砂ばかりで目地を埋めると、乾燥してしまい芝は枯れてしまいます。
 ゴルフ場は結構ベタ張り(無目地)をしますので、かなり予算がかかります。
ゴルフコースにとって芝は商売道具であり、綺麗が当然であるし、また家庭の庭やグランドのように平らな地形ではありません。
 特に、マウンドやバンカーなどの斜面は、ズレや水流れが発生しやすく、ベタ張り以外は考えられません。
張り芝の基本は、目地のラインが一直線にならぬように、交互に張ってゆくこと、また目地間隔を3〜4cm位空けるだけで、30%位少ない材料費で済みます。(目地張り)
 話は変わりますが、切った芝(ソッド)の厚さですが、土がたっぷりついて絶対枯れない物がおすすめです。
但し値段は(原価と輸送費がアップし)高額になります。
posted by ミナミフジCC at 15:47| コース管理入門編

2017年03月04日

カートプレーの怪

南富士カントリークラブ雑感

カートプレーの怪
 私自身の話で恐縮ですが、30年以上前にハワイ(オアフ島)のゴルフ場でプレーをしました。
この頃、日本国内でセルフプレーは河川敷が多く、手引きカートが中心でしたので、乗用カートに乗ることはなく、ハワイでのゴルフプレーが2人乗りの乗用カートで行うという経験は、新鮮でありました。
プレー中、次のホールへの道路を探すことがたびたびおこり、看板(多くは道路に殴り書き)を見ながら迷いながら、ハンドルを切って進行しました。
カート道路には白線で70Yとか99Yとか(適度に)残り距離がかかれているので、これを参考に寄せクラブを選択しましたが、どういうルールでこの距離が測定されているのか理解不能でした。
カート道路は、ある場所はフェアウェイを外れ、ある場所はフェアウェイに近くなり、またある場所はラフに入りと出たり入ったりしながら進行しました。

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 その時飲み物を積んだカートが来て、ハンバーガーやコーラを販売していましたが、今でいうならば移動売店です。われわれは早朝スタートで、朝食を食べていない為お腹が空き、こぞって購入しました。

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 またマーシャルカー(レンジャーという名前だったかも)は、プレーの遅い人を探して注意しにやってきますが、「ハリーアップ」と叫び、プレーの遅い人をピックアップして次のホールに連れていきます。(何か悪いことをしているような気分になりました。)

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 ゴルフ関係者のわれわれは、何から何まで勝手が違う環境でプレーをすることの驚きと、日本のゴルフ場が今後どうなっていくかを心配しました。
そして今日、日本はまさに乗用カート&セルフプレー時代がやってきました。

 しかし、振り返ると30年前のハワイでのセルフプレーとは異なった形で日本のゴルフ場は進展しました。
つまりは2人乗りではなく4人乗りカートで、プレーヤーが運転するのではなく電磁誘導の自動運転で、カート道路はコース外の林地でなくコースのフェアウェイのラインに面してレイアウトされ、距離表示は100Yと150Yが杭か看板で統一されているではありませんか。これは、日本流のゴルフカート導入を誰かが仕掛けたからだと納得しました。

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 日本のゴルフ場は、この30年間カート導入とセルフ化には手を焼きましたし、苦情も沢山受けました。(ゴルフは歩くためにやっていて、カートに乗るためではないと。)
そもそも日本はゴルフの歴史が浅く、まだまだ贅沢な遊びと思われているし、子供のころからゴルフを楽しめる環境にないため、日本人のゴルフプレーヤーの腕前は今一つであります。またゴルフ場を造る土地が都会部に少なく、郊外の山間部に多くあるため、土の切り盛りによる造成費用が掛かるし、水防災工事にかかるコストも多大になります。

 もともと日本は火山国でありますから、地質も岩と石が多く、さらに雨量は年間1500mmと、ハワイの3倍にもなります。(日本は森林が多く、世界一の水資源国でもありますが。)
多くの日本のゴルフ場の環境はハワイとは異なり、フラットな地形は少ないですし、排水の良い土質は少ないことが挙げられます。

 日本における人気ゴルフ場は、プレーの難易度ではなく、芝の綺麗さが大切にされており、この風潮がカート導入に影響を及ぼしたのではないでしょうか。

 現在、日本のゴルフ人口をどのように維持するのかが課題になっています。
そもそも日本のゴルフ場は、いまや70歳以上のプレーヤーに支えられて成り立っていますが、今後若い男性と女性がどれだけゴルフをしていただけるかは、ゴルフ場の存亡に影響を与えるものと思います。
若い人とゴルフをすると学ぶことが多いのですが、まずはキャディ付を望みません(キャディさんとの対応が難しいと考えている)し、自分が勤務する会社の上役とのゴルフは望みません(仕事でゴルフではなく、あくまでプライベートでゴルフをする)。
さらにゴルフプレーはスコアーが大切なのではなく、美味しい食事や綺麗な風呂場やマッサージを楽しむ場所である。
(苦しいことは望むわけでなく、楽しいことを追い求める)
 
 昔と違ってきたことは、カートでおやつを食べることで、乗用カートにごみ箱は必要アイテムです。
また最近はカラスの被害が急増しています。乗用カートは食べ物が豊富だと知られたからだとおもいます。
時代は移りにけりですか。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年03月03日

カート道路の凸凹補修


カート道路の凸凹補修

 はてさて、通常の舗装道路とは異なり、私たちはゴルフコース内の舗装道路を管理しているわけですが、道路管理は問題が多いものです。
 高速道路ではない、国道ではない、県道ではない、市道でもない・・・・、つまりは私道という事になり、その基準は工事予算によるという事でしょうか。
 このカート道路の保守にお金が欠けられるか否かは、まさしくゴルフ場の経営状態がどうなっているかの判断材料にされやすいものです。

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 多くのゴルフ場は、このカート道路の凸凹までお金と手間をかけておらず、どこにプレーに行っても残念な思いをしながら帰ってきます。(カートが揺れる度に小物が落ちます)
さて舗装道路も10年を目途に、急速に劣化すると言われています。
 この凸凹になる理由は様々あると考えられますが、道路工事の施工にお金をかけていない事が一番でしょうか。
 
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 道路補修工程は、表層のアスファルト(一部コンクリートもある)をカッターで切り撤去し、下層路盤を均し、その後プライムコート(アスファルト乳剤)を散布し、砂を散布してからアスファルト合材を入れてローラーをかけて均すといったものであります。
この中の下層路盤ですが、これが全くない道路が数多くあるのですから、補修工事は大変です。(下層路盤が無ければ、クッションがないベッドのようなもので、車両の重みに耐えかねず、道路表面はすぐに壊れてしまいます。)

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 さらに、道路の排水やコースの表面排水を考慮していない場合があり、修理してもすぐに破損してしまいます。(道路や道路わきにいつも水が溜まっているところは、道路がすぐに破損します。)
また表層のアスファルトの厚さが云々されますが、通常は厚さ5cm(公道)で行われており、ゴルフ場では2cm〜3cmの厚さが多いものです。
さらにコース内のカート道路は、電磁誘導線が埋め込まれているため、この線の張り直しが必須であり、さらに水道管や地下埋設ケーブル(電気)にも注意しなければなりません。
カート道路の補修時は、砕石層の下層路盤(約50cm)を掘り下げて、道路を横断するこれらのライフラインの入れ替えも発生することから、話は簡単ではありません。
さらに道路に木の根株があると、この木の伐採と抜根作業が増えます。
さて、どのゴルフ場にも当てはまりますが、地面の下に何が埋まっているか、あるいは地面の下の工事はきちんと行ってきたか等には疑問が残ります。

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 50年経過した今こそ、道路整備が必要ですが、いざ整備に入るとこれはどうして、何故こうなのといった問題が発生します。
だからこそ、道路の補修にはいろいろなアイディアと工夫が必要だと考えます。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編

2017年02月19日

バンカーはコースの顔

南富士カントリークラブ キーパー雑感
バンカーの種類
 バンカーとは、砂の入ったハザードであります。主にサイドバンカー(クロスバンカーとも呼ばれる)とガードバンカーに分類されます。
 バンカーの場所を表示する為の名称として、フェアウェイの脇にあるそれをサイドバンカーと呼び、グリーンの周辺にありグリーンを守る意味でガードバンカーと呼んでいます。

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 一方その形状が異なる為の名称として、深いそれをアリソン(英国設計家アリソン氏によるもので、顎が高く反って出しにくい)バンカーとよび、小さくて穴が開いているそれはポッドバンカーと呼んでいます。
ゴルフ場の発祥の地スコットランドでは、芝を積み重ねた法面(壁)を作っていますが、これをソッド(芝を四角に切った片=ソッド)ウォールバンカーと呼ぶこともがあります。
またそのほか、砂が地表まで掻き上げられているサンドフェースとか、芝が地表まで張られているグラスフェースなどとも呼ばれております。

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バンカー均し
 バンカーの数は18ホールで、おおよそ70個から100個ほどありますが、朝いちばんで砂を均しておく仕事が「バンカー均し」と呼ばれています。通常は乗用のバンカー均し機(サンドプロ○○)を使い、バンカー内を走って均しますが、あくまで底の平面のみを均し、それ以外の斜面は手作業で行うこととなります。

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戦略的バンカー
 最近のリニューアルゴルフコースは戦略的設計を取り入れている設計が多く、コースの顔としてグリーンやバンカーが様々な形状に作られていることに特徴があります。
戦略コースとは、パーを狙うルートとボギーを狙うルートが異なり、むやみにピンをデッドに狙うのではなく、安全ルートもまた存在するのです。
 自分で決めた場所にボールを置くのですから、上手くいくかどうかドキドキすることに繋がり、プレー技術を競うことで楽しくなります。
 しかし、コース管理する側に言わせていただくと困ったことになります。
例えば、グリーン周辺のバンカーが大きくなり、またポットバンカーが多くなった場合は、このグリーン周辺の刈込みは面倒になります。またグリーン全体がガードバンカー側に傾斜し、グリーンに落ちたボールはコロコロとバンカーに吸い込まれてしまう設計などは、プレー上はわくわくドキドキでも、雨降りはバンカーに水が溜まりやすくなり、その排水作業は厳しくなります。

バンカーの排水
 日本はそもそも降雨量の多い国であり、雨に恵まれた(風水害の多い)地域にありますので、この事情を考慮すれば、バンカーの排水施設は必至事項なのであります。
 しかしバンカーの排水を前提にコースが設計されるようになったのは、ここ40年位前の話で、それ以前はバンカーと池は同等構造の扱いを受けていたと考えられます。
 バンカーに排水が無ければ後で取り直せばよろしいという話が出ますが、これがなかなか曲者なのであります。
バンカーは建物でいえば地下1Fの部分になりますので、地下水の排水をどうするのかはとても難しいのです。(汲み上げしか方法がありません)
建物ならば壊して新しいものを作りなおすという事になりますが、ゴルフコースも全く同じ事なのであります。
 最近はバンカーの地下に貯水タンクを作って、バンカーに溢れた水を溜めこみ、地下深く水を流すという仕組みができましたが、貯水ブロック(キューブ)と呼ばれており、当クラブも少しずつ試験導入しています。
さて通常のバンカーで排水先への勾配が取れる場合、肋骨排水(枝管を肋骨のごとく本管につなぐ)を取ります。

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 また、排水管は暗渠用(有孔管)を使い、パイプ周辺の水を絞り出して排出しますが、砂と混じった泥が排水管に流れ込むことを防ぐ濾過するシート(タフネルシート)を巻き付けます。
しかし、バンカーに水が溜まり池のようになってしまうと、砂と土あるいはシルト(砂より細かなもの)が混じりあい、この濾過シートが目詰まりして水が流れにくくなるものです。



バンカーの砂
そもそもバンカー砂の理想的な条件は以下のように整理できます。

・粒径がそろって、足で踏みつけて硬くならないもの。
・色が白くてきれいなもの。
・排水が良く水が溜まらないもの。

しかしこうした理想の砂は高額であり、初期費用ばかりでなく補充費用などが嵩み、
長い期間のストックもできないため、常時安定した状況を維持できないと思われます。
(毎年バンカー砂の補充が予算不足の為困難になり、補充しないか、または補充しても毎年異なる砂を補充し、違和感が出やすい。)
posted by ミナミフジCC at 09:33| コース管理入門編