2017年10月18日

ゴルフ場の花を考える

春は花盛り
樹木に咲く花

ゴルフ場の芝が青くなると同時に、様々な花が咲き始めます。
春の花としては、ゴルフコースといえばウメとサクラが代表的なものなのです。
サクラは日本の代表的な花ですので、サクラの木の下でゴルフプレーする事はプレーヤーの憧れであるといえます。
さて毎年4月第2週になると、世界のNO1を決めるマスターズという大会が、アメリカのジョージア州オーガスタナショナルで開催されます。
マスターズの大会はハナミズキの花がその大会の雰囲気を盛り上げていますが、この大会を観戦した私の印象は、この花なしには大会が成り立たない・・・とういうことです。
さて、このハナミズキの歴史は、1912年東京市長の尾崎行雄がアメリカワシントンD.C.へさくら(ソメイヨシノ)を送った際、1915年にその返礼として贈られた樹木であります。
この史実を知ると、アメリカで大切に育てられて樹木だと理解できます。
このハナミズキとよく似た樹木にヤマボウシがありますが、こちらは純粋な日本産のもので、花の形が少し異なりまた白い花です。こちらも当ゴルフコースのあちらこちらに植えられています。
ところで多くのプレーヤーからは、ゴルフコース内に四季を通じて「花を咲かせてー」と期待されていると感じていますが、樹木は花が咲いて実がなるという工程が欠かせませんので、花が咲く時期は春が主体になっています。
ウメとサクラが終わると、サツキやツツジ、コブシやモクレンが咲きウキウキする春を実感します。ツツジといえば、当ゴルフコースで愛されているミツバツツジは、花言葉が節制や平和となっており、つつましく且つ平和な象徴として当クラブのイメージに採用されています。
また青紫の鮮やかなこの花は、穏やかな一日を迎えるにふさわしい雰囲気を持っており、安心感をもたらしてくれますし、地元大渕町を代表する花に指定されています。
さて季節が春から初夏に変わるころ、花は薄紫色のアジサイにとって代わります。
このアジサイは、日本が原産といわれており、ヨーロッパで品種改良されたものは西洋アジサイと呼ばれています。
またアジサイは落葉低木でありますが、主に庭のベースに植えられており密集度が高いため、その雰囲気は賑やかなものになります。
花の色はアントシアニンが関係しており、酸性ならば青でアルカリ性ならば赤となるのが基本でありますが、自然界は様々のことが影響しあって、一株でも様々な彩の花を咲かせます。
アジサイは日本の文化と関連が深いといわれており、万葉集にも記載が残っていますし、日本各地でアジサイ祭りがあるのも国内で大切にされてきた歴史があると感じます。
初夏から夏に移り変わると、サルスベリ(百日紅)がピンク色に咲き乱れます。
サルスベリは幹の更新時にコルク状の物質を剥ぎ落とすので、その風合いから滑りやすく、猿も滑ってしまうといわれていますが、実際猿はするすると登ってしまうようです。
夏はサルスベリのピンク色の花はかなり目立ちますが、どのゴルフコースでもグリーンの後方に植えられていることが多く、緑のさわやかな景色の中にあるピンクの花は、目標方向を示すことになり、ゴルフコースには欠かせない樹木であります。

夏から秋の花

夏から秋の樹木の花は少なくなります。
その中で萩の花は万葉集でも記載があり、深く日本の歴史にかかわっています。
ところで「萩の月」 は有名な仙台のお菓子でありますが、お土産に最高の人気があります。
お菓子に「萩」を使うとは高貴な香りがし、とても上品な名前であります。
さて萩の花はおおむね紫色が代表的な色ですが、特徴はしなだれた枝に咲いています。
萩は荒れ地に育ち、裸地における初期の生育植物と言えますが、ゴルフコースにおいては大切な存在であります。
つまり管理が行き届かない土地にこの萩は可憐に咲き乱れています・・・・・言い換えればOBゾーン近くに多く咲いています。
さて、樹木はこのくらいで終えて草花の話に移ります。

草花

ゴルフコースの草花といえば主には花壇に使用され、季節に応じて植え替えられるものです。この代表格が黄色またはオレンジ色のマリーゴールドと赤いサルビアの花です。
マリーゴールドはキク科の花で、園芸品種として主にメキシコ原産のものが多いです。
メキシコといえば太陽と夏のイメージが強いですが、この花は咲くと1〜2週間で枯れながら次々と新しい花が咲き、結局4月から10月まで咲き続けるという元気な花です。
また、この花は根に土壌線虫の防除に効果があるので、コンパニオンプランツ(共生植物)として農業作物の間口にも植えられています。
花が病気を予防することなど、いつから解ったことなのでしょうか、先人の研究に敬意を払いたいと思います。
さて10月以降の花壇はパンジーが主役になります。
このパンジーは、スミレとヴィオラを交配したのが始まりとされていますが、花径が5cm以上をパンジーと呼び、4cm以下をヴィオラと称していることもあるようなので、見分けがつきません。
現在は、黄金・オレンジ・赤・紫・青・白・黒などの品種にさらに混じったものもあり、多彩の色彩を持つ花たちと言えます。
パンジーは秋蒔きの一年草が基本でありますが、開花期は10月〜5月のロングランで、雪の下でも枯れないといわれています。
パンジーと言えばアンダープランツとして使われており、低木や灌木の下に植えると、生物マルチのような働きをして、雑草抑制の効果が上がるといわれております。
このように草花は花を楽しむばかりでなく、自然界の中で重要な役割を果たしており、毒にも薬にもなるという意味でも大切なものであります。
posted by ミナミフジCC at 08:38| コース管理入門編