2017年09月21日

パッティング・グリーンのストレスと対処

パッティング・グリーンのストレスと対処
たくさんのプレーヤーがグリーンに乗る


本グリーン(実際に当日プレーするグリーンのこと)では、プレーヤー4人のプレー時間のみ(約5分)不連続な踏圧を受けることで済みます。しかしパッティング・グリーン(以降PGという:練習用のグリーン)においては、ほぼ毎日2時間くらい、100人〜200人ものプレーヤーの熱心な練習(踏圧)に耐えなければならないのです。
さてPGの身になってみれば、そのストレスは大変なことでありますし、プレーヤーが歩きまわるだけでも、擦り切れてしまいます。
したがって管理者の頭の中は、このPGをどのように守っていくのか?で「いっぱい」であります。
競技会では、PGと本グリーンの転がりは同じにしてくださいという要望が寄せられるのでありますが、その意見を実現するためにはさまざまな工夫が必要となるのです。
使用頻度の高いPGには、本グリーンより肥料を多く施す、更新作業の回数を増やす、目砂は多く、排水をより良好に、散水をよりまんべんなく、風通しをより良くし、さらに日当たりを良くするなどがあります。
またPGがよく管理されていると、「よくやっているね」と褒められることもあります。
通常はどのゴルフ場であっても、PGは固くしまっており、そのスピードは速いとされていますが、原因は表題の通り多くのプレーヤーの踏圧によるものであります。
話は変わりますが、酪農家にとっては牛の放牧が草地を管理するために欠かせないことであります。もちろんこれが山羊や羊でも事情は同じでありますが、動物によって食べる草丈は変わりますし、その蹄のかかる重さも異なります。
つまり、ゴルフ場の原型は放牧地からきているわけですし、刈込作業や転圧作業や施肥作業すべては動物たちの生活=コース管理の基礎となっているのです。
草原は日の当たる場所にあり、ここで動物たちは食事をして(刈込)次は休憩を取りますが、ここは日陰の涼しい場所、すなわち林の中でとります。
このようにゴルフ場と牧場は同じような環境にありますので、牧場から芝の管理を学ぶことはたくさんあります。
放牧地での牛の歩き方はボス牛に従って一列に移動し、ボス牛が選んだ適当な場所を選択し集団で草食します。そこは擦り切れが多くなり、薄くなってついに禿てしまいます。
そこでまたボス牛は場所を変えます。
さてPGを守るためには、プレーヤーの歩くルートを観察し、芝の擦り切れ具合で歩くルートを変えなければいけないのです。
それが、ローピング(ロープで歩くルートを規制すること)という方法であり、かなり頻繁にローテーションします。
さらに練習用のカップの数も問題です、最近はカップを切らないPGも多くなっていますが、プレーヤーには不評であります。
したがって、練習用のカップ切りは頻繁に変えなければいけないし、変えればまた修復に時間がかかるということになります。
このホールの切り替えと修復作業がグリーンを守る大切な作業となります。
posted by ミナミフジCC at 08:25| コース管理入門編