2017年03月04日

カートプレーの怪

南富士カントリークラブ雑感

カートプレーの怪
 私自身の話で恐縮ですが、30年以上前にハワイ(オアフ島)のゴルフ場でプレーをしました。
この頃、日本国内でセルフプレーは河川敷が多く、手引きカートが中心でしたので、乗用カートに乗ることはなく、ハワイでのゴルフプレーが2人乗りの乗用カートで行うという経験は、新鮮でありました。
プレー中、次のホールへの道路を探すことがたびたびおこり、看板(多くは道路に殴り書き)を見ながら迷いながら、ハンドルを切って進行しました。
カート道路には白線で70Yとか99Yとか(適度に)残り距離がかかれているので、これを参考に寄せクラブを選択しましたが、どういうルールでこの距離が測定されているのか理解不能でした。
カート道路は、ある場所はフェアウェイを外れ、ある場所はフェアウェイに近くなり、またある場所はラフに入りと出たり入ったりしながら進行しました。

hawaiigolf-atoz-11-04-01.jpg

 

 その時飲み物を積んだカートが来て、ハンバーガーやコーラを販売していましたが、今でいうならば移動売店です。われわれは早朝スタートで、朝食を食べていない為お腹が空き、こぞって購入しました。

hawaiigolf-kihon-16-01-03.jpg



 またマーシャルカー(レンジャーという名前だったかも)は、プレーの遅い人を探して注意しにやってきますが、「ハリーアップ」と叫び、プレーの遅い人をピックアップして次のホールに連れていきます。(何か悪いことをしているような気分になりました。)

ranger2.png



 ゴルフ関係者のわれわれは、何から何まで勝手が違う環境でプレーをすることの驚きと、日本のゴルフ場が今後どうなっていくかを心配しました。
そして今日、日本はまさに乗用カート&セルフプレー時代がやってきました。

 しかし、振り返ると30年前のハワイでのセルフプレーとは異なった形で日本のゴルフ場は進展しました。
つまりは2人乗りではなく4人乗りカートで、プレーヤーが運転するのではなく電磁誘導の自動運転で、カート道路はコース外の林地でなくコースのフェアウェイのラインに面してレイアウトされ、距離表示は100Yと150Yが杭か看板で統一されているではありませんか。これは、日本流のゴルフカート導入を誰かが仕掛けたからだと納得しました。

ydr.jpg

g31eps.jpg
 


 日本のゴルフ場は、この30年間カート導入とセルフ化には手を焼きましたし、苦情も沢山受けました。(ゴルフは歩くためにやっていて、カートに乗るためではないと。)
そもそも日本はゴルフの歴史が浅く、まだまだ贅沢な遊びと思われているし、子供のころからゴルフを楽しめる環境にないため、日本人のゴルフプレーヤーの腕前は今一つであります。またゴルフ場を造る土地が都会部に少なく、郊外の山間部に多くあるため、土の切り盛りによる造成費用が掛かるし、水防災工事にかかるコストも多大になります。

 もともと日本は火山国でありますから、地質も岩と石が多く、さらに雨量は年間1500mmと、ハワイの3倍にもなります。(日本は森林が多く、世界一の水資源国でもありますが。)
多くの日本のゴルフ場の環境はハワイとは異なり、フラットな地形は少ないですし、排水の良い土質は少ないことが挙げられます。

 日本における人気ゴルフ場は、プレーの難易度ではなく、芝の綺麗さが大切にされており、この風潮がカート導入に影響を及ぼしたのではないでしょうか。

 現在、日本のゴルフ人口をどのように維持するのかが課題になっています。
そもそも日本のゴルフ場は、いまや70歳以上のプレーヤーに支えられて成り立っていますが、今後若い男性と女性がどれだけゴルフをしていただけるかは、ゴルフ場の存亡に影響を与えるものと思います。
若い人とゴルフをすると学ぶことが多いのですが、まずはキャディ付を望みません(キャディさんとの対応が難しいと考えている)し、自分が勤務する会社の上役とのゴルフは望みません(仕事でゴルフではなく、あくまでプライベートでゴルフをする)。
さらにゴルフプレーはスコアーが大切なのではなく、美味しい食事や綺麗な風呂場やマッサージを楽しむ場所である。
(苦しいことは望むわけでなく、楽しいことを追い求める)
 
 昔と違ってきたことは、カートでおやつを食べることで、乗用カートにごみ箱は必要アイテムです。
また最近はカラスの被害が急増しています。乗用カートは食べ物が豊富だと知られたからだとおもいます。
時代は移りにけりですか。
posted by ミナミフジCC at 00:00| コース管理入門編